6613 QDレーザ

半導体レーザー技術。視覚障碍者用のアイウェアを製品化しているらしい。現状は営業赤字の企業で評価が非常に難しい。2020年3月期の売上実績が757百万円。2021年3月期が896百万円。今期の売上予想が1,260百万円。昨年よりも今年のほうが売上の伸びが大きいのは、アイウェアの製品化が貢献しているのでしょうか。

売上総利益率は27.1%から33.6%に改善していますが、今期の予想からするに、売上総利益率の改善はここらで一服なのでしょうか。売上が1,260百万円であれば売上総利益は423百万円。販管費が1,000百万円くらいなので営業損失は577百万円。だいたい会社予想と合う。今後も同様に年40%の成長ができるとしても来年の売上総利益予想は592百万円でまだ赤字。販管費が今より増えないとしても黒字化は3~4年後?

この会社の技術的なすごさがよくわからないので、年40%成長という仮定が妥当なのか保守的なのか期待しすぎなのかもわからない。。。世界のロービジョン人口が2.5億人らしい。いったん普及が進むと5年に1回の頻度で買い替えるとすると、年間販売数は5,000万個くらい。単価はえいっと50万円くらい?ポジティブにシェアの50%を取れるとすると年間で2,500万×50万円=12億5,000万円。今から売上が倍になるイメージ?ただ、これでも売上総利益率が改善しないと、販管費が現状維持だとしても赤字ですね。。。ちなみに成長可能性に関する説明資料では最大市場規模9,000億円となっていますが、なぜこの結論になるのか理解不能。年間ではなく延べの売上ってことですかね?これにどんな意味があるのかわかりませんが。

社会的な意義はあるんでしょうし、技術的にもすごいのかもしれませんが、アイウェア以外にも大きな市場を見つけないと中々投資しにくいなぁという印象。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?