話題株ピックアップ【夕刊】(2):SHIFT、JIA、ドンキHD

注目
2018年10月12日 15時16分

■フルヤ金属 <7826>  6,620円  +330 円 (+5.3%)  本日終値

フルヤ金属<7826>が大幅高。全体相場波乱局面でも25日移動平均線に接触することなく上昇波動をキープしている。同社は白金などの希少金属加工を手掛けている。貴金属価格の上昇は同社の収益採算改善に追い風となるが、足もと金市況が上昇基調を強めており、株高を後押ししている。有機EL向け化合物などの伸長で18年6月期営業利益は前の期比3.7倍に急拡大、19年6月期も7%前後の増益が確保できる見通し。

■SHIFT <3697>  4,315円  +210 円 (+5.1%)  本日終値

SHIFT<3697>は3日ぶりに反発。11日の取引終了後に発表した19年8月期の連結業績予想で、売上高180億円(前期比40.7%増)、営業利益14億円(同16.6%増)、純利益8億3000万円(同2.3倍)と2期連続営業最高益を見込んでいることが好感された。エンタープライズ領域で、注力業界と位置付けている金融業、流通業で、長期的な関係構築を視野に入れたプロジェクトへの参画が進み、売上高が徐々に増加していることが業績を牽引する見通し。また、エンターテインメント領域ではグローバル顧客のさらなる獲得を見込んでおり、業績拡大に寄与する。なお、18年8月期決算は、売上高127億9200万円(前の期比56.5%増)、営業利益12億円(同3.1倍)、純利益3億6800万円(同76.5%増)だった。

■サンバイオ <4592>  3,705円  +165 円 (+4.7%)  本日終値

サンバイオ<4592>が切り返し、25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きをみせている。同社は再生細胞薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、慢性脳梗塞や外傷性脳損傷を対象とした治療薬開発など脳神経系疾患に強みを持ち、再生医療分野に傾注する大日本住友製薬<4506>などと提携関係にある。再生細胞薬「SB623」を慢性期脳梗塞及び慢性期外傷性脳損傷を対象に日米で開発を進捗させている。「SB623」は、脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、その結果運動機能を回復させる効用が見込める。人間が本来有する潜在的な回復機能に働きかけ、免疫抑制剤も必要としない点で極めて注目度が高い。株価も全体波乱相場に流されず、頑強な値動きを維持している。

■JIA <7172>  3,925円  +155 円 (+4.1%)  本日終値

ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が反発。同社はきょう、子会社が米ニューロスカイと合弁会社を設立したと発表。ニューロスカイは、生体信号(脳波、心電、筋電など)のデータ活用事業を展開するシリコンバレー発の企業。合弁会社は生体信号センサー及び機器の開発・製造・販売などを手掛け、出資比率は同社子会社が87.5%、ニューロスカイが12.5%となっている。

■ドンキHD <7532>  6,880円  +200 円 (+3.0%)  本日終値

ドンキホーテホールディングス<7532>が大幅高で3日続伸し連日の上場来高値を更新。12日付で日証金が貸株申し込み制限を発表しているが、株価は一段の上値を指向している。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>は11日、傘下のユニーの株式60%をドンキホーテHDに282億円で売却することを正式発表、これに伴いユニーはドンキホーテHDの完全子会社となる。合わせてユニーファミマはドンキホーテHDを最大20.17%取得する(TOB価格6600円)ことも発表した。ドンキホーテHDは来年2月に社名を「パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス」に変更する予定。なお、ドンキホーテHDの株価は今後の展開力を評価してTOB価格を大きく上回る水準に買われている。

■千代田インテグレ <6915>  2,298円  +54 円 (+2.4%)  本日終値

千代田インテグレ<6915>はしっかり。11日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これが好材料視された。今回発表の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の0.78%)、または3億円としており、取得期間は10月12日から12月21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行とともに、株主還元の向上を図るために実施するとしている。

■松屋 <8237>  1,122円  -142 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位

11日に決算を発表。「今期経常を一転7%減益に下方修正」が嫌気された。松屋 <8237> が10月11日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比3.4%増の5.8億円に伸び、従来の29.0%減益予想から一転して増益で着地。しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の21億円→19億円(前期は20.4億円)に9.5%下方修正し、一転して7.0%減益見通しとなった。

⇒⇒松屋の詳しい業績推移表を見る

■ホギメディカル <3593>  3,425円  -360 円 (-9.5%)  本日終値  東証1部 下落率5位

ホギメディカル<3593>は大幅続落。11日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を387億7000万円から370億2000万円(前期比0.3%増)へ、営業利益を59億2000万円から36億2000万円(同31.3%減)へ、純利益を69億8000万円から53億5000万円(同1.7%増)へ下方修正した。「オペラマスター」と「プレミアムキット」の販売促進により成長を見込んでいたキット製品が、新規販売不足や他社との競争などで伸長が鈍化したことに加えて、「R-SUD(単回医療機器再製造)」事業の早期事業化に向けた費用などを販管費に計上することが響く見通し。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高182億3800万円(前年同期比1.0%減)、営業利益24億4000万円(同13.7%減)、純利益45億3400万円(同26.4%増)だった。

■パーク24 <4666>  3,145円  -275 円 (-8.0%)  本日終値  東証1部 下落率6位

11日、パーク24 <4666> が350億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。転換価格は3847円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は5.89%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金は借入金返済や設備投資資金に充てる。

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