丸井G、株価27年ぶり高値　事業転換を評価

丸井グループの株価が上昇している。3日は前週末比40円（2%）高の2495円まで上昇し、1990年10月22日（2518円）以来、約27年10カ月ぶりの高値を付ける場面があった。利益の柱を小売りからクレジットカードに転換し好業績を挙げている。積極的な株主還元も投資家の高評価につながっている。

丸井Gは2019年3月期の連結純利益を前期比15%増の240億円と、92年1月期（305億円）以来の高水準を見込む。当時の利益の柱は小売りで、若者向けの流行の服が強みだった。

現在は「エポスカード」を始めとした金融関連が業績をけん引する。小売りはテナントの売上高に連動した収入から、賃料収入を主体とする事業モデルに転換した。

株主還元も積極的だ。前期まで4年で850億円の自社株買いをし、配当性向は4割程度で推移する。大和証券の津田和徳氏は「持続的な企業価値向上への評価も加味すれば、株価の上昇余地は大きい」という。