QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2019/02/15)
・来期は投資ファンドを慎重にみて2割営業減益予想
企業価値研究所は19/3期の営業利益予想を従来の1兆9090億円から前期比55%増の2兆240億円へと1150億円増額した。投資ファンド事業の利益拡大で3Q累計の全体の営業利益が1兆8590億円(前年同期比62%増)に達したことを考慮した。投資ファンド事業の通期営業利益は前期比2.9倍の8750億円の予想。国内通信が主体のソフトバンク事業および、米国で通信事業を手掛けるスプリント事業の業績はほぼ当研究所の予想通りに推移している。
来20/3期の営業利益は900億円増額し、1兆6400億円の予想。順調に投資成果をあげている投資ファンド事業の利益予想を増額した。同事業の利益予想を今期予想の7割水準と慎重にみたこともあり、全体では前期比19%減益の予想。ただ、利益水準は高い。
・6000億円の自己株式取得へ
ソフトバンク(9434)の上場に伴う株式売出しで2兆3498億円を調達した。同資金は戦略的投資、借入金返済、そして株主還元に活用する。2月6日には金額の上限で6000億円の自己株式取得計画を公表した。
・リスクファクター ~料金競争、解約率上昇、円高他
・アナリストの投資判断 ~引き続き値動きの荒い展開を予想
当研究所は「株価は値動きの荒い展開が続く」との判断を継続する。投資ファンド事業の業績寄与が高まり、同社の株価も株式相場の変動の影響を強く受ける。国内外の株式相場は「堅調な米国景気」、その一方での「世界景気の減速」など明暗が交錯し変動の大きい展開が見込まれ、同社の株価も同様の動きになろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。