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東レの今期売上収益下振れ コロナで繊維低迷、純利益は据え置き

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東レ(3402)は7日、2021年3月期(今期)の連結業績予想(国際会計基準)について、売上高にあたる売上収益を下方修正した。国際会計基準で算出した前期の概算値と比べて12%減の1兆8400億円と従来予想(8%減の1兆9200億円)から800億円引き下げた。同社は今期から会計基準を変更しており、国際会計基準で算出した概算値と比較した。新型コロナウイルスの影響で、衣料や自動車用途を中心に繊維事業の需要回復ペースが想定より緩やかにとどまるほか、有機EL関連材料や回路材料の販売量減少を見込む。

本業のもうけを示す事業利益は44%減の700億円、純利益は52%減の400億円で据え置いた。繊維や機能化成品の回復の遅れを炭素繊維複合材料や環境・エンジニアリング事業が補う。1株あたり年間配当予想も9円(中間配当4円50銭、期末配当4円50銭)で変更しなかった。

同時に発表した2020年4~6月期の連結純利益は前年同期の国際会計基準概算比63%減の94億円だった。新型コロナによる生産活動や消費行動の停滞を受けた。

売上収益は23%減の3976億円、事業利益は64%減の124億円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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