シキノハイテック(6614)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月18日)IPO新規上場承認発表のあった2社のうちのもう1社です。

IPO新規上場承認発表2社2021.2.18

今年(2021年)の3月は例年よりも少なく、12~13社程度の上場観測が出ているようですが、このシキノハイテック(6614)でようやく6社目となります。こに時期であとまだ6~7社来るとなると3月末はまた密になるのでしょうかね。

もう1社のウイングアーク1st(4432)のIPO詳細についてはすでに下記記事でご紹介させて頂いておりますので、よろしければご覧下さいませ。

シキノハイテック(6614)の上場日は3月24日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では可もなく不可もなくのJASDAQスタンダード市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。これまでなら相性の悪い証券会社と書いていたのですが、先日coly(4175)IPO当選を頂いているのでさすがに書けないですね^^;

2月19日(金)追記

Sharing Innovations(4178)が同日上場で入ってきたため、3月24日(水)は2社同日上場となります。

シキノハイテック(6614)のIPO(新規上場)情報

設立:1975年1月29日
業種:電気機器
事業の内容:半導体検査装置の開発・製造

シキノハイテック(6614)IPO上場承認

上場市場JASDAQスタンダード
コード6614
名称シキノハイテック
公募株数1,150,000株
売出し株数80,000株
オーバーアロットメント177,000株
IPO主幹事証券みずほ証券
IPO引受幹事証券野村證券前受け金不要
大和証券
SMBC日興証券
SBI証券
マネックス証券100%完全抽選
大和コネクト証券委託幹事
楽天証券委託幹事
IPO発表日2月18日(木)
上場日3月24日(水)
仮条件決定日3月4日(木)
ブック・ビルディング期間3月8日(月)~3月12日(金)
公開価格決定日3月15日(月)
IPO申し込み期間3月16日(火)~3月19日(金)
時価総額16.1億円
吸収金額5.4億円
想定価格390円(39,000円必要)

そして上記をご覧の通りこのシキノハイテック(6614)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券が入っているため、グループ会社となるCONNECTコネクト)のIPO幹事入りもほぼ確定でしょうね。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ 大和コネクト証券公式サイト
大和コネクト証券

シキノハイテック(6614)のIPO(新規上場)事業内容等

シキノハイテック(6614)は半導体に関連する事業分野について設計・生産・販売・サービス活動を展開し、自社にて製造及び販売の一貫体制を整えています。

シキノハイテック(6614)IPO事業系統図

魚津工場では電子機器製品や半導体検査装置、画像処理システム、カメラモジュール製品などを生産し、魚津工場、大阪デザインセンター、東京デザインセンター、九州事業所及び福岡デザインセンターの各拠点では設計業務を行っており、事業セグメント別の主要製品及び技術は以下の通りとなっております。

シキノハイテック(6614)IPO事業セグメント

電子システム事業

電子システム事業では半導体製造工場で使用される検査関連機器及び装置を扱っております。半導体検査業務は顧客企業の製品に必要な工程であり、特に車載向けの顧客製品では同工程は重要な検査工程です。半導体検査工程のうち主に車載用半導体部品に検査実施が要求されるバーンイン装置とバーンインボード及び周辺機器や治具の開発・製造を行っております。
シキノハイテック(6614)IPO電子システム事業

マイクロエレクトロニクス事業

マイクロエレクトロニクス事業では半導体のLSI設計(アナログ・デジタル)及びIPコアの開発などを行っており、LSI設計アナログ系では回路設計、レイアウト設計、特性評価からテスト部門との連携によるLSIテストプログラム作成までの一貫設計体制を構築しております。

製品開発事業

製品開発事業では画像技術を活用した産業用組込カメラ、画像処理カメラの開発・製造及びシステムの開発を行っております。複雑な画像処理をカメラ単体で実現可能としており画像検査や計測、各種認識処理等、様々な用途に幅広く活用できます。
シキノハイテック(6614)IPO製品開発事業


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額406,458千円については第三者割当増資の手取概算額上限63,507千円と合わせた手取概算額合計上限469,965千円について、①設備資金に200,000千円、②新製品に関する研究開発に200,000千円、③人材採用費及び人件費に69,965千円として、①、②、③の優先順位をつけて充当する予定です。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針です。
(シキノハイテックのIPO目論見書より一部抜粋)

シキノハイテック(6614)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

シキノハイテック(6614)の市場からの吸収金額はIPO想定価格390円としてオーバーアロットメント含め5.4億円と規模的にJASDAQスタンダード市場への上場としては小型で荷もたれ感を感じるサイズではありません。ただ単価が低いことからIPO株数は公募株及び売り出し株合わせて12,300枚と比較的多くあります。

単価が低単価であることやセクターが電気機器で事業内容は半導体関連となることから一瞬QDレーザ(6613)を連想してしまいましたが、QDレーザ(6613)のように特に目立った技術(レーザアイウェア)は無いので、第一印象としては成長余力の乏しい老舗企業の地味案件という位置付けとなりそうです。

設立からおよそ46年の老舗企業ということから雰囲気的には東証二部上場っぽい案件に感じますが、時価総額が満たなかったのか、その他何かしらの要件が満たなかったのか細かいところまではわかりませんが、JASDAQスタンダード上場となっています。ただIPO的には東証二部でなくて良かったといったところでしょうかね。

株主の中にベンチャーキャピタルの保有株が2社348,000株ありますが、その他上位株主含め解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。ちなみにベンチャーキャピタル2社ともに今回のIPO新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。

さすがにこの規模と今の地合いで公募割れするようなことはなく、逆に事業は地味でもお手頃な価格帯ということや一見QDレーザ(6613)風ということで逆に買い上げられる可能性がありそうです。それらを含めて考えると現時点での管理人の個人的なこのシキノハイテック(6614)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定でいます。とりあえずの初値評価は需給面からB級評価といったところが妥当なところでしょうか。

通常みずほ証券は単価が1,000円未満のIPO案件の配分は複数株セット配分になる傾向があるのですが、今回のシキノハイテック(6614)に関しては今のところみずほ証券の公式サイトを確認すると単元(100株)配分となっているようです。

シキノハイテック(6614)IPOみずほ証券配分

複数株セット配分は利益も複数分の利益と多くなるため、IPO当選すればありがたい配分方式となりますが、その分当選確率は下がります。逆に単元配分は利益が少なくなる(普通)ものの当選確率は上がる(普通)ので個人的には広く浅くがありがたいと考えていることから単元配分が嬉しいですね。今後もできれば低単価でも単元配分方式を採用してほしいと願います。

<追記>
やはりCONNECTコネクト)がこのシキノハイテック(6614)のIPO裏幹事委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。

シキノハイテック(6614)のIPO取り扱い決定大和コネクト証券
シキノハイテック(6614)IPO大和コネクト証券

シキノハイテック(6614)のIPO(新規上場)業績等

シキノハイテック(6614)のIPO経営指標
シキノハイテック(6614)IPO経営指標

シキノハイテック(6614)のIPO売上高及び経常利益
シキノハイテック(6614)IPO売上高及び経常利益

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