横浜銀からローン3.8億円詐取の疑い 三菱UFJ信託銀行員ら逮捕

福冨旅史 三井新
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 横浜銀行からアパートローン3億8千万円をだまし取ったとして、警視庁は5日、三菱UFJ信託銀行の行員の松田大樹(おおき)(47)=東京都品川区=、不動産コンサル会社社長の藤本優(31)=東京都港区=の両容疑者ら男4人を詐欺などの疑いで逮捕し、発表した。警視庁は、藤本容疑者らが2019~22年、同様の手口で複数の銀行から計約32億円をだまし取ったとみて調べている。

実在の金融機関に似せた架空サイトを作成

 捜査2課によると、他に逮捕されたのは藤本容疑者の会社の社員と元社員。4人は共謀して22年3月、松田容疑者名義で横浜銀行にアパートローンを申し込み、偽造した源泉徴収票などを提出。22年5月に融資金3億8千万円をだまし取った疑いがある。同課は認否を明らかにしていない。

 4人は実在の金融機関に似せた架空サイトを作成。横浜銀行の担当者に偽の口座残高の画面を見せ、審査条件を満たしているよう装っていたという。松田容疑者は融資金でマンションを購入し、賃料収入を得ていた。藤本容疑者らは松田容疑者に手口を提案し、書類偽造の手数料などとして約6千万円を得たという。

 23年ごろ、横浜銀行から警視庁に相談があり、発覚した。三菱UFJ信託銀行は取材に「関係者におわびし、警察の捜査に全面的に協力します」などとコメントした。(福冨旅史、三井新)

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