「お父さんが飲んでた酒だ」中学生、飲酒運転検挙に貢献

川辺真改
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 飲酒運転の検挙に貢献したとして、福岡県警朝倉署は6月30日、朝倉市立比良松中学校の女子ソフトテニス部員9人と顧問の教諭2人に同学校で感謝状を贈呈した。

 今年2月8日午前、学校近くのテニス場で部活動をしていた部員たちが、駐車場にいる不審な車を発見した。車内では高齢の男性が発泡酒を飲む姿が見えた。「お父さんが飲んでいたお酒だ」。部員らが口々に言うと、車のナンバープレートと車種を、土のコートに線を引いてメモし、顧問の教諭2人に伝えた。教諭が駐在所に向かい、朝倉署員に伝えた。その間、部員らは男を逃すまいとじっと車を見張った。

 署員が到着し、車の様子をうかがっていると、車がエンジンをかけて動き出した。その場で署員が追いかけ、男に職務質問をして、検挙した。男からは基準値を超えるアルコールが検出された。男は家族に酒を止められていたため、駐車場で飲酒していたという。

 部長の櫻木美佑さん(3年)は、「誰も事故に遭わずに済んで良かった」と笑顔だった。顧問の高畑優記教諭(26)は、「実際に見てもなかなか行動できない。正義感のある行動だった」と生徒をたたえた。(川辺真改)

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