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Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
Cojp

「恐怖指数」が警鐘鳴らす、米株相場は堅調だがオプション市場は警戒

  • 10日のVIX、向こう1カ月の米国株が1日1%動く傾向示唆
  • S&P500種は過去3営業日に2%余り上昇-VIX指数は下がらず

S&P500種株価指数は過去最高値更新に向かっているが、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)が用心を訴えている。

  市場の「恐怖指数」とも呼ばれるVIXは10日、16前後の水準で推移し、これは向こう1カ月の米国株相場が1日1%程度動く傾向を示唆している。

  S&P500種は過去3営業日に2%余り上昇した。この規模の相場上昇の中でインプライドボラティリティーが低下しなかったのは2009年以来だ。株価とボラティリティー指数は反対方向に動く傾向がある。

Stocks up, vols up as trade tensions ebb yet linger

  マクロ・リスク・アドバイザーズのデリバティブストラテジスト、ビネイ・ビスワナタン氏は、「相場の力強さにもかかわらず、オプション市場は織り込むリスクをこれ以上引き下げるつもりはないもようだ」とリポートに記述。「株価とボラティリティーが同時に上昇しているのは、相場が堅調でも備えるべきリスクがたくさんあるというオプション市場からの警鐘かもしれない」と指摘した。中国と米国の貿易交渉や月内の20カ国・地域(G20)首脳会議をリスク要因に挙げた。

Implied volatility close to realized after orderly stock retreat reverses

原題:The Fear Gauge Is Sounding an Alarm Even as U.S. Stocks Surge(抜粋)

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