ココカラ、マツキヨと統合協議へ-売上高1兆円弱と業界首位
黄恂恂-
協議日程は今後検討するが、早期にマツキヨHDに独占交渉権付与
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店舗作業の効率性やプライベードブランド商品の開発などで相乗効果
ドラッグストア大手のココカラファインは14日、マツモトキヨシホールディングス(HD)との経営統合に向けた協議開始を決定したと発表した。統合が実現すれば売上高は1兆円に迫る規模となり、ドラッグストア業界で国内首位に躍り出る。
協議の日程については両社で検討するが、できるだけ早い段階でマツキヨHDに対して独占交渉権を付与する予定という。マツキヨHDの広報担当者は、先方から連絡を受け、「前向きに協議を開始したい」とコメントした。
ココカラを巡ってはスギホールディングスも経営統合を打診していた。ココカラが設置した特別委員会がマツキヨHDとスギHDのそれぞれの提案を検討し、7日付で検討結果を報告。ココカラ取締役会はマツキヨHDとの統合により、店舗作業の効率性やプライベートブランド商品の開発などで大きな相乗効果が見込める可能性があるなどと判断した。
2019年3月期の売上高はココカラが4006億円、マツキヨHDが5760億円。統合が実現すれば単純合算した売上高は9700億円超となり、ドラッグストア業界首位のツルハホールディングスの7824億円(19年5月期)を上回る。
ココカラの株価は一時前日比9.6%高の6520円まで上昇した。一方、マツキヨHDは同4.1%安の3500円と下落に転じた。