東電ＨＤなど電力株が上昇、値上げによる業績改善に期待

東京電力ホールディングスの株価は25日、一時前日比5.2％高の526円と９月６日以来の日中高値を付けた。このほか北陸電力が同5.4％高、東北電力が同4.8％高、中国電力と四国電力がそれぞれ同3.3％高。一般家庭用の電気料金（規制料金）の値上げを計画・申請している電力会社の株価が上昇している。

• 東北電は24日、規制料金の引き上げを経済産業省に申請、引き上げは平均32.94％で来年４月１日からの実施を目指す
• 野村証券の松本繁季アナリストは、料金原価に織り込まれた経営の効率化1159億円の上積みを求められたり、一部の費用について原価算入が認められないリスクがあると指摘
  • 半面、今回の値上げにより2024年３月期の経常利益は1080億円程度押し上げられると試算
• 備考：東北電力の2013年の値上げでは、同社の11.41％の申請に対し、8.94％が認可された
• 備考：産経新聞は21日、東電ＨＤを含む６社が月内にも順次、経済産業省へ規制料金の値上げ申請を行う方向で最終調整に入ったと報道
  • 報道を受け、東電ＨＤは11月中に値上げ申請を行う予定はないとコメントを発表