「必要ならトランプ氏から距離を」、米上院共和党トップが改選議員に示唆

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米共和党のマコネル上院院内総務が同党の改選議員にトランプ氏と距離を置くことを示唆/Alex Wong/Getty Images

米共和党のマコネル上院院内総務が同党の改選議員にトランプ氏と距離を置くことを示唆/Alex Wong/Getty Images

ワシントン(CNN) 米共和党の上院トップ、マコネル院内総務が上院選に出馬する同党の候補に対し、トランプ大統領から距離を取ってでも議席を死守するよう示唆していることが分かった。共和党内では今秋の選挙を前に、大敗の可能性を懸念する声が強まっている。

マコネル氏に近い情報筋を含む複数の共和党幹部によると、同氏はこのところ上院過半数を失うことへの懸念を深めており、再選が危うい共和党の上院議員に対し、必要なら大統領と距離を取ることも可能だというシグナルを送っているという。

その場合、候補者はトランプ政権の新型コロナウイルス対応と決別することになりそうだ。米国では南部や中西部の共和党州をはじめ、各地で死者や感染者が増加しているものの、トランプ氏は依然として楽観姿勢を崩していない。候補者はこうした姿勢から距離を取ることになる。

これにより、一部の上院議員は大統領との違いを打ち出す余地ができるが、同時に危うい綱渡りも迫られる。共和党の支持基盤の中では依然としてトランプ人気は絶大で、トランプ氏と異なる姿勢を打ち出そうとすれば有権者の離反を招きかねない。

議会共和党の幹部の1人は「再選が危うい上院議員の場合、トランプ氏をはっきりと拒絶する余裕はない」と指摘。「とにかく彼らに必要なのは、州内で重要な争点に関して独立した立場を示すことだ」と述べた。

トランプ氏は郵便投票に対する批判を続けているが、これに同調する議員は共和党内でも少ない。

トランプ氏は先月30日午前、選挙の延期にも言及。これに対し、マコネル氏は「我が国の歴史上、戦争や恐慌、南北戦争のさなかであっても、連邦で日程を決めた選挙が予定通り実施されなかったことはない」と苦言を呈している。

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