iPS細胞使った「心臓モデル」展示へ 大阪・関西万博会場で

推進委員会の総会で発言する吉村洋文大阪府知事=21日午後、大阪市北区の大阪市役所(須谷友郁撮影)
推進委員会の総会で発言する吉村洋文大阪府知事=21日午後、大阪市北区の大阪市役所(須谷友郁撮影)

大阪府市や関西の経済団体でつくる「2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会」は21日、健康や医療の分野に関わる展示を行う大阪・関西万博会場の地元館「大阪パビリオン」で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った「心臓モデル」を展示する構想を発表した。

推進委によると、iPS細胞から作製した心筋細胞をシート状に加工した「心筋シート」を採用。心臓の形の模型に張り付けて脈打つ様子を再現するという。

パビリオンでは再生を意味する「REBORN(リボーン)」をテーマに関西の健康・医療分野の最新技術を紹介。構想実現に向け関西に拠点を置く再生医療の研究機関や企業のほか、令和6年に大阪・中之島エリアに開設する研究・開発施設「未来医療国際拠点」などに協力を仰ぐ。

この日の総会で、推進委の会長を務める大阪府の吉村洋文知事は「大阪・関西の再生医療のポテンシャルを示し、再生医療分野の発展を象徴する展示にしたい」と実現に意欲を見せた。

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