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ソフトバンクGやトヨタ、ウーバーの自動運転に出資交渉 米報道

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【シリコンバレー=白石武志】ソフトバンクグループ(SBG)やトヨタ自動車などが米ライドシェア最大手、ウーバーテクノロジーズの自動運転開発部門に出資する交渉を進めていることが17日、明らかになった。米メディアが報じた。5月の上場を控えて株式市場に企業価値の高さを印象づけるとともに、同部門に外部の資本や人材を取り込んで開発を加速する狙いとみられる。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)はウーバーの自動運転開発部門への出資にはSBGとトヨタのほかにデンソーが加わり、出資額は計10億ドル(約1100億円)になる見通しだとしている。交渉は最終段階だが、合意に至らない可能性も残る。

ウーバーは自動運転を巡ってはこれまで、開発を加速するため同部門を分社する計画があると報道されている。同部門の価値は70億ドル超とされ、外部資本の受け入れ後もウーバーが同部門の過半の出資比率を握り続けるとみられる。

ウーバーの自動運転開発部門は「アドバンスト・テクノロジーズ・グループ(ATG)」と呼ばれ、人工知能(AI)の研究が盛んな米カーネギーメロン大学の研究者らとともに2015年にピッツバーグで発足した。現在は米サンフランシスコやカナダのトロントにも開発拠点を構える。

ATGは1000人以上の従業員と、250台を超える試験用の自動運転車を抱える。米グーグル系のウェイモや、米ゼネラル・モーターズ(GM)系のGMクルーズと並び、米国の自動運転技術開発をリードする存在とみられている。ウーバー本体の筆頭株主であるSBGや、トヨタなどはATGとの連携によって自動運転車の開発が加速できると判断したもようだ。

ただ、ウーバーは18年3月に試験中の車両が米アリゾナ州で起こした死亡事故の影響で、全米での公道走行試験の一時停止を余儀なくされた。18年8月にはウーバー本体にトヨタから5億ドルの出資を受けるとともに、両社でライドシェア専用の完全自動運転車を21年に共同開発することでも合意していた。

5月の新規株式公開(IPO)を目指すウーバーだが、ライドシェア事業はライバルの米リフトなどとの競合が激しく、本業のもうけを示す営業損益は赤字が続いている。一方、18年12月期には自動運転などの研究開発に15億ドルを投じた。ウーバーは自動運転技術部門に外部資本を取り込むことで、投資リスクを分散させる狙いもあるとみられる。

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