住商、バイオ農薬の独占販売権取得 メキシコ社から
住友商事は12日、メキシコの中堅農薬メーカー、キミカ・アグロノミカ・デ・メキシコから新たなバイオ農薬の世界での独占開発販売権を取得したと発表した。2022年にまずメキシコで発売。野菜や果物農家向けに売り込む。
住商が新たに扱うバイオ農薬は、バクテリア病害の予防・治療に効果がある。「ほかのバイオ農薬と混ぜて効果を高めることもできる」(住商)という。メキシコでバイオ農薬は米国向けの野菜栽培などに活用されている。
住商によると、バイオ農薬は生物由来の成分を使うため環境負荷が少ないという。農業分野での環境意識の高まりを背景に、バイオ農薬市場の拡大を見込む。
住商は欧米を中心に世界35カ国以上で農薬の輸入販売を手掛けている。バイオ農薬の品ぞろえを増やすことで多様なニーズに応える。
関連企業・業界