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ドイツテレコム、米Tモバイル株取得「ソフトバンクGと協議」

(更新)
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【ロンドン=佐竹実】独通信大手ドイツテレコムは19日、ソフトバンクグループ(SBG)が持つ米通信大手TモバイルUS株の取得に向け協議していることを明らかにした。ドイツテレコムはTモバイルの43%を持つ筆頭株主で、保有比率を高めて米国事業を強化する狙いがある。

ロイター通信によると、ヘットゲス最高経営責任者(CEO)が同日の株主総会でSBGとの協議を説明した。ドイツテレコムはTモバイル株を優先的に買う権利を持つという。同氏は「我々は米国市場でトップになる」と述べた。Tモバイルはベライゾン・コミュニケーションズ、AT&Tに次ぐ米携帯3位。

SBGはファンドの投資先価値の急減などを受け4兆5千億円の資産を売却する計画だ。これまでに、中国・アリババ集団や国内通信子会社ソフトバンク株の一部売却などにより計1兆5千億円を調達すると発表した。23%持つTモバイル株をすべて現金化すれば目標を達成できるとみられている。

TモバイルはSBGの子会社だった米携帯4位のスプリントと4月に合併。新生TモバイルはSBGの持ち分法適用会社になっていた。孫正義会長兼社長はかつて米国の通信事業を中核と位置づけていたが、運用規模10兆円のビジョン・ファンドを軸にした投資会社に変革し、米通信事業の売却を模索していた。

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