東芝、台湾高速鉄道向け電気設備 76億円で受注
東芝子会社の東芝インフラシステムズは10日、台湾高速鉄道向けの電気設備を受注したと発表した。変電所や駅向け設備の更新などで、受注額は約76億円になる。東芝は海外の鉄道事業の中で台湾を注力市場と位置付けており、販売拡大を狙う。
受注したのは、変電所向けの配電盤や、駅・車両基地の遠隔制御装置など。2022年4月から納入を始め、25年度中に終える目標。
台湾高速鉄道は07年1月に営業運転を開始した。台北と高雄間の約350キロメートルを最速約1時間30分で結ぶ。東芝インフラシステムズは台湾でこれまでも、鉄道車両向けの電気部品や変電システムなどを広く納めており、実績が評価された。今後も保守・運用や車両電気品などでの受注拡大を目指す。