エーザイ「米国での投与環境の整備に全力」 認知症新薬
エーザイは19日、米国で投与が始まったアルツハイマー病新薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」について、「投与環境の整備に全力で取り組む」とのコメントを発表した。米医療機関大手の一部が同新薬の使用を見送るとされ、普及に懸念が生じている。同社によると「他の大手医療機関などで採用が進み、投与人数も増えている」という。
新薬を巡っては、米ニューヨーク市のマウントサイナイ・ヘルスシステムなど米医療機関の一部が使用を見送るとされている。同社によると、使用しないとした医療機関でも、患者にアデュヘルムの処方箋を提供することは可能という。米国では処方箋があれば、投与専門の「インフュージョンセンター」と呼ばれる施設などで投与を受けることもできる。
米医療機関大手の使用見送りについては、高齢者向け公的医療保険「メディケア」への採用可否に影響するとの見方も出ている。こうした見方に対して同社は「各施設の採用基準によるもので、当局の判断には影響を与えない」と説明している。
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