2021年6月9日
SBIホールディングス株式会社

 当社は、東証マザーズ上場の株式会社ALBERT(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松本 壮志、証券コード:3906、以下「ALBERT」)と資本業務提携を行うことで基本合意いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。なお本基本合意に伴い、当社グループはALBERTの既存株主より発行済株式総数に占める割合で31.29%の株式を譲り受け、同社を当社の持分法適用会社とすることになりましたので、あわせてお知らせいたします。

1. 資本業務提携の目的
 ALBERTは、AI(人工知能)の社会実装を視野に入れた産業・企業の開発パートナーとして、「ビッグデータ分析」「AIアルゴリズム開発」「システム実装」等のソリューション提供に加え、AIを搭載した汎用的な自社プロダクトの提供を行っております。また、国内においてデータサイエンティストが圧倒的に不足している現状を改善すべく、蓄積された実績やノウハウに裏打ちされた独自のプログラムを活用し、データサイエンティストの育成支援にも取り組んでおります。

 当社においては既に、グループ各社の様々なビッグデータを利用し、機械学習・AIを活用して当社グループの提供する金融サービスの高度化を図る取り組みを進めております。このたびの提携を通じて、当社グループで先進技術が導入されている、または今後予定されている領域(以下「先進技術領域」)においてビッグデータおよびAIを利活用する取り組みの一層の強化を図るとともに、既存ビジネスの高度化および新規事業の創出を通じた両社の持続的な成長を目指してまいります。

2. 業務提携の内容
(1) 当社グループの先進技術領域における、ビッグデータおよびAIを活用した既存事業の高度化、新規サービスの企画検討および開発
(2) 当社グループの先進技術領域における、AIプロダクト、AIシステムの共同企画の検討および開発
(3) 当社グループとALBERTの連携による、横断的な業種を対象とするビッグデータを活用した新たなビジネスソリューションの企画検討および開発
(4) 当社グループの幅広い事業領域における実績とノウハウの活用による、ALBERTが展開する「CATALYST戦略※」の更なる推進
※各産業と横断的に関わることにより、AIアルゴリズム・データの触媒機能となり、産業間のAI・データシェアリングを促進し、AIネットワーク化社会を目指すというALBERTの戦略
(5) 当社グループの出資先企業に係る事業展開の支援業務
(6) 当社グループの従業員を対象とするデータサイエンティストおよび市民データサイエンティスト教育のサポート
(7) AI関連領域における産学連携等による共同研究  等

3. 出資の内容
 当社の100%子会社であるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社は、ALBERTの主要株主である、ウィズ・アジア・エボリューション・ファンド投資事業有限責任組合およびその無限責任組合員である株式会社ウィズ・パートナーズとの間で、本日付で株式譲渡契約を締結し、同契約に基づき、2021年6月30日に、ALBERT株式1,383,100株(発行済株式総数に対する割合:31.29%)を取得し、ALBERTを当社の持分法適用会社とする予定です。また当社は、当社グループからの出資比率に応じて、ALBERTに対し取締役候補者1名を指名できること等についても合意しております。

4. 資本業務提携先の会社概要
(1)商号  株式会社ALBERT(アルベルト)
(2)代表者 代表取締役社長 松本 壮志
(3)所在地 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー15F
(4)設立年月 2005年7月
(5)資本金 1,022百万円(2020年12月末現在)
(6)事業内容 データソリューション事業
(7)主要株主
(2021年3月末現在)
ウィズ・アジア・エボリューション・ファンド投資事業有限責任組合31.38%(議決権比率)
(8)当該会社の最近の3年間の財政状態及び経営成績(単位:百万円)
決算期 2018年12月期 2019年12月期 2020年12月期
純資産 2,047 3,216 3,361
総資産 3,779 3,695 3,749
1株当たり純資産額(円) 627.37 727.00 759.99
売上高 1,630 2,324 2,703
営業利益 201 189 250
経常利益 199 193 272
当期純利益 248 187 146
1株当たり当期純利益(円) 88.33 54.88 33.06
5. 日程
(1)資本業務提携に関する基本合意書 締結日 2021年6月9日
(2)株式譲受日 2021年6月30日(予定)

6. 今後の見通し
本資本業務提携による当社連結業績への影響は軽微であると考えております。

以上