鉄塔で送電線などの点検を行う「ラインマン」と呼ばれる職種の新入社員たちが15日、「初登り」に臨みました。

初登りに臨んだのは、電力事業などを展開する「ETSホールディングス」のグループ企業の新入社員9人です。

宮城県蔵王町にある高さ30メートルの鉄塔で先輩の指導を受けた後、命綱のフックをかけながら慎重に鉄塔を登っていきました。この企業では毎年新人研修で初登りを行っていて新入社員たちは、自分のペースで10メートルから20メートルほどを登りました。

新入社員 佐藤陽斗さん:
「やっぱハーネスが重くて降りる時きつかったです。ひとつひとつの仕事に全身全霊で取り組んでいきたい」

新入社員 葛岡櫂斗さん:
「(震災で)電気のありがたみを知り、電気関連の仕事をしてみたいと思い、ラインマンを志望しました。かっこいいラインマンになりたいと思います」

鉄塔の点検を行う「ラインマン」は、電力の安定供給に欠かせない職種ですが、高齢化や人材不足が課題となっています。新入社員9人のうち2人がラインマンの道に進むということです。