吉野家HDの今期、90億円の最終赤字 コロナで客数大幅減
吉野家ホールディングス(9861)は28日、未定としていた2021年2月期(今期)の連結最終損益が90億円の赤字(前期は7億1300万円の黒字)になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休業や外出自粛などで客数が大幅に減る。
売上高は前期比20%減の1723億円、営業損益は87億円の赤字(前期は39億円の黒字)を見込む。国内事業は緩やかな回復が見込まれるが、今期中に前年の水準まで回復するのは難しいと判断した。業績予想には国内外で最大150店舗程度の閉店を織り込んだ。
従来20円としていた年間配当予想は未定(前期は20円)とした。
同時に発表した20年3~5月期の連結決算は、売上高が前年同期比25%減の396億円、最終損益が40億円の赤字(前年同期は10億円の黒字)だった。新型コロナの感染拡大を受け、主力の牛丼チェーン「吉野家」やうどんチェーン「はなまるうどん」など幅広い業態で苦戦した。
併せて、役員報酬の減額を発表した。月額基本報酬が固定と変動で分かれている役員については固定報酬の10~30%、変動報酬を50%減らす。その他の役員については月額基本報酬の10%を減額する。期間は20年9月~21年2月。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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