コメ兵ホールディングス 石原卓児社長 インバウンド需要が好調「ピーク超えは時間の問題」

2023/08/09 07:59 更新会員限定


石原社長

 「インバウンド(訪日外国人)売り上げは計画を上回る伸び。爆買いのピークを超えるのも時間の問題だ」と話すのは、コメ兵ホールディングス(HD)の石原卓児社長だ。今年度は「コメ兵」業態の売り上げ全体の10%を見込んでいるが、現在はそれを上回るペース。日本のリユース品への高い評価に加え、ブランドの新品の値上げや円安の追い風が吹く。11月中旬にオープンする渋谷店では国内外の若年市場を掘り起こす。

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 新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが「5類」に移行してからは、日本人も含め、銀座、新宿、心斎橋などへの来店増が目立つ。昨年10月の水際対策の緩和以降は売り上げ全体に占めるインバウンド割合は5%程度だったが、4~6月は11%と計画を超過した。中国人の〝爆買い〟でピークだった時には15%、60億円を売り上げたが、本土客の戻りが遅いにもかかわらず伸びているため、ピーク超えも時間の問題という。

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