ローム、31年ぶり株式分割 1株を4株に
ロームは5日、10月1日付で株式1株を4株に分割すると発表した。株式分割は1992年5月に1株を1.2株にして以来、約31年ぶり。1単元の投資金額を引き下げて、投資家層の拡大と市場流動性の向上につなげる。同時に2024年3月期の期末配当予想を従来の100円から25円に修正したが、株式分割を考慮すると実質的な変更はない。
5日の終値から算出したローム株の最低投資金額は、121万8千円。株式分割後は、東京証券取引所が望ましいとする「5万円以上50万円未満」の水準におさまる見通し。東証は個人が投資しやすい環境を整えるため、最低投資金額が50万円以上の企業を対象に、投資単位の引き下げを検討するよう要請していた。
ロームは5日の取締役会で定款を一部変更し、発行可能株式総数を3億株から12億株に引き上げることも決議した。
ロームは、株式を4分割した理由について「個人投資家の皆様にとっても売買しやすい投資単位とした」と説明した。
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