話題株ピックアップ【夕刊】(1):TMN、日本マイクロ、ダイキン

注目
2023年7月3日 15時11分

■TMN <5258>  1,779円  +182 円 (+11.4%)  本日終値

トランザクション・メディア・ネットワークス<5258>が大幅高で3日続伸。2日朝のTBS系情報番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが買いにつながったようだ。番組では「僕たち上場しました2023」のテーマで、今年4月に上場した同社のマルチ決済端末を紹介。また、人工ダイヤモンドの原料となる種結晶を製造販売し22年6月に上場したイーディーピー<7794>も4連騰している。

■日本マイクロニクス <6871>  2,223円  +223 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

日本マイクロニクス<6871>が急伸し、2015年5月以来、およそ8年2カ月ぶりの高値水準をつけた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6月30日、日本マイクロのレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は従来の1700円から2700円に増額している。生成AIの普及に伴って、サーバー用メモリー向けのプローブカード需要が回復に向かっており、来年にはPC用メモリーの需要回復も重なると予測。今後の株価は生成AIやメモリー各社の決算を手掛かりに水準訂正を続けるとみる。同証券は日本マイクロの24年12月期営業利益の予想を60億円から88億円に見直している。

■平和堂 <8276>  2,357円  +207 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

平和堂<8276>がマドを大きく開けて一気に2300円台まで上昇、2月22日につけた年初来高値2205円を4カ月半ぶりに上回り新値街道に突入、時価は21年9月以来1年10カ月ぶりの高値圏にある。東海や北陸中心にスーパーを展開するが、本社のある滋賀県で断トツの販売シェアを有する。前週末30日取引終了後に発表した24年2月期第1四半期(23年3~5月)の連結営業利益は前年同期比38%増の25億9500万円と高水準の伸びを達成した。上期営業益予想に対する進捗率はほぼ9割に達しており、サプライズとなった。PBRは0.6倍台で水準訂正妙味も内包している。

■ダイセキ <9793>  4,355円  +300 円 (+7.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

ダイセキ<9793>は反発。前週末30日の取引終了後、3~5月期(第1四半期)決算を発表。売上高が前年同期比29.9%増の178億7400万円、営業利益が同25.1%増の39億3500万円と大幅な増収増益で着地しており、これを好感した買いが優勢となった。主力の産業廃棄物処理事業で、エネルギー価格上昇に伴い処理原価が上昇した一方、リサイクル燃料の販売価格も上昇し全体業績に寄与した。土壌汚染処理関連事業や鉛リサイクル事業も堅調だった。

■ダイキン工業 <6367>  31,240円  +1,975 円 (+6.8%)  本日終値

ダイキン工業<6367>が大幅反発。2日付の日本経済新聞朝刊で、ヒートポンプ空調について、「米国のエネルギー消費の4割を占める暖房からの温暖化ガス排出を削減できるとの認識が広がり、市場は『特需』に沸く」と報じられており、なかで同社について触れていることが好材料視されたようだ。記事によると、米バイデン政権がヒートポンプ空調の国内生産と普及を促進する政策を相次いで導入したことが背景にあるという。同社はヒートポンプ式空調の世界大手で、米ニューヨーク州の営業拠点では、毎日のように顧客となる工務店の職人らを集めてヒートポンプ機器の講習会を開催しているとも報じている。

■Arent <5254>  6,750円  +370 円 (+5.8%)  本日終値

Arent<5254>が大幅高で5連騰。建設業界を主要顧客としたデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティングを展開し、グロース市場上場銘柄ながら、建設業のデジタライズ化をリードするキーカンパニーとしてマーケットの関心を集めている。業務効率化に主眼を置くのではなく、DX活用で売上高を伸ばすことに焦点を合わせたプロダクト共創開発が同社の強みで、顧客開拓が続いている。23年6月期業績は売上高が前の期比倍増の19億8800万円予想、営業利益は同2.8倍の6億7400万円予想と急拡大が見込まれている。

■エクサウィザーズ <4259>  551円  +23 円 (+4.4%)  本日終値

エクサウィザーズ<4259>は大幅高。前週末30日の取引終了後、法人向け営業支援サービスを手掛けるスタジアム(東京都港区)を子会社化すると発表。収益貢献を期待した買いが入っている。プロダクト販売拡大での協業や相互送客の推進などを図る狙い。エクサWizはスタジアムの株式を27億円で取得し、議決権の100%を握る。スタジアムは東証グロース市場への新規上場を今年4月に予定していたが、その後確認事項が発生したために上場を延期した経緯がある。

■ディスコ <6146>  23,570円  +960 円 (+4.3%)  本日終値

ディスコ<6146>が4連騰し年初来高値を更新。この日、レーザー加工によるインゴットスライス手法「KABRA」を用いた、GaN(窒化ガリウム)ウエハー生産に最適化したプロセスを開発したと発表しており、好材料視された。従来、GaNインゴットをウエハー状にスライスする方法としてはダイヤモンドワイヤソーが主流だったが、ワイヤソーでのスライスは加工時間、ワイヤの太さ同等以上に発生する切断部分の材料損失、切断後の表面平坦化を目的としたラップ研削時の材料損失によるウエハー取り枚数の少なさなど、複数の課題があったという。今回開発したプロセスは、インゴット内部にレーザーを照射する方式で、GaNウエハー生産時における取り枚数増及び加工時間の短縮を同時に実現。1時間あたりのウエハー生産枚数を従来の1枚から6枚に引き上げるとしている。

■セントラル警備保障 <9740>  2,939円  +111 円 (+3.9%)  本日終値

セントラル警備保障<9740>が大幅反発し年初来高値を更新。6月30日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、最終利益を26億円から56億円(前期比2.2倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各25円の年50円から同各30円の年60円へ引き上げたことが好感された。保有するりらいあコミュニケーションズ<4708>の全株式を、三井物産<8031>が設立したOtemachi Holdingsが実施するりらいあ株式に対するTOBに応募して売却したことによる投資有価証券売却益を第2四半期に計上することが要因。なお、売上高675億円(同4.1%増)、営業利益42億円(同5.6%増)は従来見通しを据え置いている。

■ダイフク <6383>  3,054円  +111.5 円 (+3.8%)  本日終値

ダイフク<6383>が反発した。SBI証券が前週末6月30日、ダイフクの目標株価を3300円から4000円に引き上げた。投資判断は買いを継続した。トラック運転手の労働時間規制の強化を受けた「2024年問題」が指摘される物流業界での投資の増加や、シリコンサイクルの上昇局面入りによるクリーンルーム事業への好影響を見込み、25年3月期以降はコンセンサス予想を大きく上回る利益成長となると予測する。同証券はダイフクの25年3月期の営業利益予想を730億円から800億円に見直した。

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