資生堂、香港系ドラッグストアと化粧品を共同開発
資生堂は23日、香港のドラッグストア大手ワトソンズグループと敏感肌用ブランドで商品を共同開発したと発表した。すでにタイと台湾で販売しており、7月から中国でも売り出す。商品はワトソンズの店舗とネット通販で限定販売し、今後さらに商品群を拡充する。
共同開発したのは敏感肌向けの化粧品ブランド「dプログラム」の2品目。花粉やちりなどの微粒子汚れから肌を守る洗顔料と化粧液を商品化した。ワトソンズが保有する1億3500万人以上の消費者情報と、資生堂の肌ケア製品の研究を融合させた。
ワトソンズは1841年に香港で設立し、25の国・地域で1万5千店舗を運営する。ドラッグストアで世界大手の1つだ。店舗とネット通販を合わせた年間の総客数は52億人という。同社は現在、アジアを中心に10ブランド以上の資生堂の商品を販売している。
資生堂は海外異業種との連携を強化している。今月1日には中国の通販大手のアリババ集団と戦略的な業務提携を結んだと発表した。商品の共同開発を進める。