トーセ、23年8月期の連結業績予想を下方修正 開発案件の中止や受注を想定していた案件の見直しの影響が想定上回る

  • トーセ<4728>は、7月6日、2023年8月期通期の連結業績予想の修正を発表、前期中に着手し開発が本格化して稼働が高まっていた案件の中止や、受注を想定していた案件の見直しの影響が想定以上となったことで売上高、営業利益、経常利益は従来予想を下回る見通しとなった。

    一方、投資有価証券売却益が1億2100万円発生したことで、最終利益は従来予想を上回る見込みとなった

    売上高62億5600万円→59億円(増減率5.7%減)
    営業利益5億8000万円→5億円(同13.9%減)
    経常利益6億円→5億2000万円(同13.3%減)
    最終利益3億5200万円→4億1000万円(同16.4%増)

    売上高は、引き合いは多いものの、前連結会計年度中に着手し開発が本格化して稼働が高まっていた案件の中止や、受注を想定していた案件の見直しなどがあった。それらの状況から、案件の切り替えや立ち上げによる稼働の低下が想定以上に発生することとなったため、前回予想を下回る見込み。

    利益面は、上述の稼働減、減収による減益が見込まれる。加えて、当初計画していなかった、急激な物価上昇に配慮した一時金の支給や、4月からの賃金のベースアップなどの人財投資により、コストも想定以上に膨らんでいる。開発品質への評価の向上により取引価格の上昇に努め、一部は吸収できているものの、予定通りの稼働が確保できない状況となったため、営業利益および経常利益は前回予想を下回る見通し。

    一方、投資有価証券売却益が1億2100万円発生したことなどにより、最終利益は前回予想を上回る見込み。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高56億6200万円、営業利益4億6900万円、経常利益5億500万円、最終利益3億1000万円(2022年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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