リオ・ティントと住商、豪アルミナ精製工場で水素利活用実験へ

[12日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントは12日、住友商事と共同で豪クイーンズランド州グラッドストンに水素製造プラントを建設し、同社のアルミナ精製工場に天然ガスの代替燃料として水素を供給する実証事業を行うと発表した。
リオ・ティントのヤーワン・アルミナ精製工場の二酸化炭素(CO2)排出量を年間約3000トン減らす効果が見込まれており、アルミナの生産量は年間約6000トンに上る見通し。
事業費1億1110万豪ドル(7458万米ドル)のうち、オーストラリアの再生可能エネルギー庁(ARENA)が3210万豪ドルの補助金を支給する。
水素を製造する2.5メガワット(MW)の電解槽を同工場内に設置し、住友商事が運営する。水素の製造能力は年間250トン強。実証事業が成功すれば世界的に同技術を採用する可能性があるという。
リオ・ティントのアルミ事業太平洋部門の幹部は、アルミナ精製工場で天然ガスを水素で代替できるかどうかを試す重要なプラントになると述べた。

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