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ソフトバンクG支援の犬散歩代行サービス「ワグ」が身売り目指す、事業低迷で

  • ビジョン・ファンド通じて3億ドル投資、企業価値6.5億ドルと評価
  • ワグは現時点で3億ドル未満での売却の可能性を探っていると関係者
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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

ソフトバンクグループが支援する米国の犬散歩代行サービス、ワグは事業の低迷を受け、身売りを目指している。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、ロサンゼルスに本拠を置く新興企業のワグは戦略的買い手候補数社と協議している。ワグのビジネスはライバルのローバー・ドット・コムに押されつつあるため、身売り価格はかつて期待された水準に届かない可能性が高いという。

  ソフトバンクGはワグの企業価値を約6億5000万ドル(約710億円)と評価し、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて、2018年1月に3億ドルを投資した。事業規模が比較的小さく、散歩中に犬を見失うケースもあると批判されていた同社をこれほど高く評価したことが注目を集めた。

  これらの関係者によると、ワグは現時点で3億ドル未満での売却の可能性を探っている。そうなれば、米ウィーワークへの巨額支援に踏み切らざるを得なくなったビジョン・ファンドにとって、さらに打撃となりかねない。ビジョン・ファンドとワグは、いずれもコメントを控えている。

原題:SoftBank-Backed Wag Is Said to Seek a Sale After Growth Stalls(抜粋)

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