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ソフトバンク、ビジョンファンド補強で100億ドル調達目指す-関係者

ソフトバンク・グループは、ビジョンファンド向けに100億ドル(約1兆1000億円)の追加調達を目指している。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けたポートフォリオ企業の支援が狙い。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  同関係者らによれば、ソフトバンクGはビジョンファンドへの50億ドル出資について外部の投資家と協議を進めている。ソフトバンクGも50億ドル拠出するという。関係者らは、協議が非公開だとして匿名を条件に語った。

  ただ原油価格の急落で中東の政府系ファンドが大きな痛手を被っていることもあり、ソフトバンクGは投資家から十分な資金を確保できない可能性がある。

  届け出によれば、986億ドル規模のビジョンファンドは昨年12月31日時点で805億ドルを投資している。

  関係者の一部によればビジョンファンドは、サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)の出資に関連したクーポンの支払いに充てるため、残りの資金の一部を留保しておく計画。追加で調達する資金については、経営難にあるポートフォリオ企業の支援や、バリュエーションが大きく低下した規模の小さめなライバルの買収に利用するという。

  ソフトバンクGと、ビジョンファンドを運営するソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズの担当者はコメントを控えた。  

原題:SoftBank Seeks $10 Billion to Supplement Vision Fund Amid Crisis(抜粋)

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