バイデン米大統領、空港や機内のマスク着用と渡航者の隔離義務付けへ
Keith Laing、Alan Levin-
海外から米国に到着した渡航者の隔離を義務付ける
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空港およびバスや列車内でのマスク着用も義務付ける
バイデン米大統領は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中の渡航の安全策を強化する。空港や航空機内でのマスク着用を求めるほか、海外から米国に到着した渡航者の隔離を義務付ける。
21日に出す大統領令で、前政権が12日に発表した渡航者に新型コロナ検査での陰性の証明を求める措置を体系化する。バイデン政権が説明文書を公表した。20日に署名した連邦施設内でのマスク着用を義務付ける大統領令に加わる。
大統領令の文言は公表されておらず、さまざまな条項をどのようにして順守させるのかは不透明だ。全ての米航空会社と多くの空港やトランジットシステムは旅客に顔を覆うことを求める何らかの規則を定めている。
ただ、連邦政府によって義務付けられることで、規則に強制力を持たせることができる。航空会社は現在、マスク着用を拒否する乗客にそれ以降の搭乗を拒否するなど限定的な対応しか取れない。新政権の政策の下では、マスク着用を拒否する乗客が訴追されることもあり得る。
説明文書によると、大統領令は航空機内に限らず、空港および列車、船舶、長距離バスを含む一部の公共交通機関内でのマスク着用も義務付ける。
パンデミック中の航空機利用のリスクについてさまざまなデータがあるが、顔をきつく覆うことで感染を広げるリスクをかなり抑えられるという幅広く一致した見解がある。
最も影響が大きくなり得るとみられる措置は、米国外から到着する人に対し、これまでは強制力のなかった米疾病対策センター(CDC)の隔離ガイドラインの順守を徹底することだ。
CDCは海外からの渡航者が検査で陰性だった場合も、到着後3-5日内に2回目のウイルス検査を受けることと7日間の自主隔離を行うことを提案している。検査を受けない人は10日間の隔離がより安全だという。
また、「大統領令は国内移動に関しても追加の公衆衛生措置を検討することを求めている」と、文書は明らかにした。
原題:
Biden to Order Masks, Quarantine for Travelers in Covid Fight(抜粋)