ドジャース、大谷翔平選手の通訳を解雇－窃盗被害と法律事務所

米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースが大谷翔平選手の通訳を解雇したとスポーツ専門局ＥＳＰＮが報じた。大谷選手の銀行口座から少なくとも約450万ドル（約６億8000万円）が賭博業者に送金されたことで疑惑が生じていた。

　　大谷選手の友人で通訳の水原一平氏が、連邦当局の捜査を受けているカリフォルニア州南部での賭博で借金を負っていたと、ＥＳＰＮが複数の関係者の話を引用して伝えた。

　　大谷選手の広報担当者はＥＳＰＮに対し、同選手は水原氏のギャンブルによる借金を肩代わりするため資金を振り込んだと述べたが、その後、同広報担当者はそうした説明を否定し、大谷選手の弁護士が声明を出すと明らかにした。

　　法律事務所バーク・ブレットラーは「最近のメディアからの問い合わせに対応する過程で、大谷選手が大規模な窃盗の被害に遭っていることが判明した。われわれはこの問題を当局に委ねている」とするコメントを出した。このコメントはＥＳＰＮも報じた。

　　ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は21日の試合に先立ち行われた定例記者会見で、大谷選手は山本由伸投手の通訳を務めるウィル・アイアトン氏がサポートすると語った。

　　同監督は水原氏に関する記者からの質問の大半に対しコメントを避けたが、大谷選手については「今夜の準備はできている」と述べた。

     ドジャースは20日、2024年のシーズン開幕戦を韓国で行った。水原氏は試合中、ドジャースのダグアウトで目撃されたとＥＳＰＮは報道。ドジャースの広報担当者を引用し、水原氏は試合後にクラブハウスでスピーチし、ある話が持ち上がっているが全てが同氏の責任だと告げ、自身についてはギャンブル依存症だと話したと伝えた。

　　大谷選手は昨年、ドジャースと史上最高額の総額７億ドルの10年契約を結んだ。その大半を占める６億8000万ドルは34－43年の後払いとなる。

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原題：Dodgers Fire Ohtani’s Interpreter Amid Report of Gambling (2)（抜粋）