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ヘッジファンドが株買いに転じる、不安定な環境でも-ゴールドマン

  • 先週は買い越し、それより前は3週間連続で売り越し
  • 景気がリスク資産を支えるというのが基本シナリオ

ヘッジファンドは世界的な株買いを再開しつつあり、全般的な市場のボラティリティーにも動じず、約2カ月ぶりの速いペースでテクノロジー株を買い進めていると、ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクが分析した。

  先週は新規のロングポジションがショートポジションを上回ったほか、個別銘柄は過去1年余りで最大の買い越しになったと、同デスクはリポートで指摘。それより前に売り越しが3週間続いた後、センチメントが強気に転じているとの見方を示した。

  米利下げ開始が遅くなるとの観測や地政学リスクの高まりを背景に、逃避先資産に資金を移す動きが広がり、大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は週間で2022年11月以来の大幅安を記録した。それでも、ヘッジファンドは株式を積み増した。

Hedge Funds Start Buying as Stocks Trend Lower | S&P 500 Index draw down now exceeds 5% as technical levels fall
 
 

  ゴールドマンによれば、トレンドフォロー型の商品投資顧問業者(CTA)やその他のリスク調整型投資家はポジションの一部を手じまい、CTAはS&P500種株価指数へのエクスポージャーを過去最大のロングとなる482億ドル(約7兆4600億円)から、345億ドルに減らした。

  より緩やかな金融緩和や世界的な混乱、高いバリュエーションで「不安定な投資環境が続く可能性はある」ものの、景気がリスク資産を支えるというのが基本シナリオだとゴールドマンは論じた。

原題:Hedge Funds Turned Stock Buyers in Volatile Week, Goldman Says(抜粋)

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