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日本当局はドル170円でも容認する可能性、円安緩やかなら-ステートS

  • 「マクロの観点からすれば」、円には一段安のリスク
  • 今後数カ月は150-160円のレンジ推移というのが基本シナリオ
Won Banknotes As The Currency Sinks Against Dollar
Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

ドルに対する円下落のスピードが減速すれば、日本の当局は円が1ドル=170円まで下げても円安継続を容認する可能性があると、ステート・ストリートのストラテジスト、リー・フェリッジ氏が指摘した。

  フェリッジ氏はインタビューで、「年内を通して非常にゆっくりとそこに到達する場合」、日本の当局はドル・円の同水準を許容する可能性があると発言。円安が一段と進むリスクがあるとし、「マクロの観点からすれば、それ以外の結論に達するのは難しい」と述べた。同氏はドル・円相場についてニュートラルな見方をしている。

  今後数カ月は150-160円のレンジで推移するというのが基本シナリオだと言い、ドルが対円で「反転し、ここから大きく下がってくる理由は見当たらない」と指摘。一方で「上値では介入という継続的なストレスがある」と説明した。

  その上で、「米国債利回りが高止まりし、じりじりと上昇を続ける場合、ドル・円には上昇圧力がかかるだろう」と語った。

原題:State Street Says Japan Can Tolerate Yen at 170, If Move Slows(抜粋)

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