LINEペイ、口座連携の本人認証必須に
スマートフォン決済のLINEペイは利用者が金融機関の口座と連携する際の本人確認を強化する。ゆうちょ銀などからの不正利用が問題化したことを受け、全ての金融機関でオンラインでの本人認証を必須とする。メルカリ傘下の「メルペイ」やソフトバンクグループ傘下の「PayPay(ペイペイ)」でも、同様の対応をとっている。
LINEペイは約100あまりの金融機関と連携して入金できる。このうち連携時に携帯電話番号を用いた「SMS認証」などの2段階認証が必要な銀行は3分の1程度。残る銀行は氏名や生年月日、口座番号と暗証番号があれば連携できる状態で、一連の不正利用ではこれらの銀行口座が悪用された。
同社はまず、2段階認証が不要だった銀行を対象に、新規連携や入金時に免許証などを用いたオンラインの本人確認を義務化した。今後は全ての金融機関で同様の対応をとる。
メルペイも16日、同様に全金融機関でeKYCを義務化とすると発表。ペイペイは既に2段階認証が不要な金融機関でeKYCを必須とする対応を完了している。各社のスマホ決済は、サービス登録時に携帯番号による認証が必要。メールアドレスのみで登録できたNTTドコモの「ドコモ口座」に比べ、架空名義を使った不正利用は起きにくいとされる。