塩野義製薬、新型コロナ迅速診断法の実用化を再延期
塩野義製薬は18日、新型コロナウイルス感染の有無を迅速に診断する新技術「SATIC法」の実用化の時期を再延期すると発表した。12月中としていた期限を未定とする。開発中の初期型製品を量産しようとすると、想定していた反応感度や安定性が得られず、試薬を改良する必要があると判断した。
SATIC法では、95度で約2分間加熱した唾液を試薬に入れると、新型コロナを検出した場合に20~25分で変色し、目視で感染の有無を判定できる。塩野義はSATIC法を開発した日本大学などとライセンス契約を結んでいる。当初は9月の実用化を目指していたが、供給体制の構築に時間がかかっていることから12月に遅らせていた。
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