日本株揺らす「内憂外患」 円安止まらず内需株変調
市場グループ次長 荻野卓也
19日の日経平均株価は前日比1011円安の3万7068円と急落した。中東情勢緊迫と半導体株安が主因だが、理由はそれだけではない。賃上げを起点とした好循環が期待された内需関連株がさえない。根底には国内消費の減速懸念があり、業績の先行きに弱気な見方が広がる。いわば「内憂外患」の様相で、調整が長引く恐れがある。
この日は東証プライム銘柄の9割超が下げる全面安の展開だった。前日の米ハイテク株安で売りが先...
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