紅麹で売上4億円減 ファンケル、小林製薬の原料不使用も定期購入の解約発生

ファンケルは8日、小林製薬の紅麹(こうじ)サプリメントを巡る健康被害問題の影響により、2025年3月期のサプリ事業の売上高が4億円程度押し下げられる見込みだと明らかにした。小林製薬の原料は使用していないが、製品の定期購入の解約などが発生した。

島田和幸社長が決算会見で「解約や問い合わせが一時的に増加したが、現在は落ち着いている」と説明した。

ファンケルは紅麹を使い、コレステロールの低減をうたう機能性表示食品「コレステサポート」を展開している。

政府で機能性表示食品の制度見直しが検討されているが、独自の品質基準を設けており影響は限定的だとした。島田氏は、業界全体として「製造工程や原料の安全性を担保する仕組みをつくる必要がある」と強調した。

ファンケルの24年3月期連結決算は化粧品事業が好調で、売上高が前期比7・0%増の1108億円、最終利益は77・7%増の88億円だった。

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