2024年10月のMIRESSO発表IR

日揮株式会社とベリリウム製造のパイロットプラント「BETA」の基本設計契約を締結
2024 / 10 / 25
　“鉱物資源の可能性を引き出し、明るい未来を次世代につなぐ” をMissionとして掲げる株式会社MiRESSO（本社：青森県三沢市、代表取締役CEO：中道勝、以下「MiRESSO」（ミレッソ）という）は、日揮株式会社（本社：神奈川県横浜市西区、代表取締役 社長執行役員：山口 康春、以下「日揮」という）に対してベリリウム製造のパイロットプラント「BETA」（Beryllium Testing plant in Aomori）の基本設計を委託する基本設計契約の締結を行いました。「BETA」により独自の低温精製技術のパイロット実証を行い、2027年度中のベリリウム生産開始を目指します。なお、MiRESSOは日揮グループのCVCであるJGC MIRAI Innovation Fund（日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員：グローバル・ブレイン株式会社）から出資を受けております。

マイクロ波化学の反応器受注決定IRは2024年7月です。
この両IRを読むほどに、ミレッソの動きが理解出来
ませんね。

BETAにマイクロ波化学から提供される反応器を組み
込むと言う事か？
だとすればMWCCのパイロットプラント反応器を使用し2027年度中に生産に入る計画なのか？
ならば随分小ぢんまりとした計画ですね。
やはり、MWCCの大規模化戦略と工程数削減による
コスト及び時間短縮が急がれる。

子どもの日は昨日までです
今日からは現実が待ってますよ

海底さん、有難うございます。
なる程、流石に真っ直ぐで寛容な理解をされてますね。
書かれているお見立て通りである事を期待してます。

MiRESSOのホームページに目を通し、それとは別にベリリウム製造に関する特許も調べましたが、それでも実際のところは関係先との契約関係が当然に非開示のため、良くわからないですね。以下は私の認識ですので、事実と異なる可能性は有り得ます。協業の関係先が契約等によりQSTを中心に繋がるという枠組みには、国策たるベリリウム案件の将来性を感じます。

◯QSTがMWCCに声を掛け、両者は契約により繋がったという事実。
◯QST時代の中道氏らがベリリウム精製としては世界初のマイクロ波プロセスを成功させた旨、MWCCも公言している。
◯権利化、並びに協業関係先における収益分配の枠組みは、QSTを中心とした契約等により成り立たせることが、自然に推認される。
◯反応器の大型化にはMWCCの技術開発能力が必要不可欠であると認められたからこそ、反応容器の設計製作をMiRESSOから受注できたと考えられる。

以上のことから、MiRESSOとMWCCは共に「QSTを中心としたベリリウム精製における協業関係先」であり、MWCCにしか成し得ない果たすべきミッションは「反応器の大型化を成し遂げること」です。

ミレッソはベリリュウム製造業を目指すスタートアップ企業、マイクロ波化学はマクロ波プロセスと適合した
加熱反応器を生産し提供し以降メンテナンスを行う
サービス業でよって立つ分野は異なります。
しかし、マイクロ波利用による低温精錬方法の基本特許
をミレッソに押さえられると、ベリリュウムに限らず
マイクロ波プロセスに関してはマイクロ波化学が
特許使用料を支払う立場になりかねない、と言う
危惧を感じマイクロ波化学に問合せていました。

吉野家社長は予々、マイクロ波プロセス系は特許権
申請をするが反応系デザインに関しては更に秘匿性を
高める為特許権の申請はしない、と説明されて来ま
した。　将来的に特許権使用料が入るか否かはマイク
ロ波化学の収益構造の琴線に関わる問題でしょう。

MIRESSOもQSTの認定を受けた核融合スタート
アップ起業ですね。
MIRESSOは未公開企業ですから財務内容や人事
業績等のデータは知る由が有りませんが、
ベリリュウム製造に関してはIRを頻繁に発出して
います、読まれてましたか？

ミレッソは別のIRで千代田加工及び大平洋金属と
ベリリュウム精錬のプラント構築に関する提携、
協業契約を締結すし、年間7万トン、2030年を目標
として年間100トンの生産を目指すと記載してます。

マイクロ波化学製作のパイロットプラント反応容器
では年間100トン等論外の数字であり、ここから
独自に大型化を目指す考えがミレッソにはあるのか
も知れませんが、マイクロ波化学の動向からそう
簡単な開発では無いと思われますが。

と言う背景から大規模化競争の勝者がリーディング
カンパニーになると書いたのです。

協業はしてません、ミレッソの注文でマイクロ波化学
にベリリュウム精錬用のパイロット反応容器だけの
設計製作を受注契約しただけですよ。
ミレッソのIRに記載しているようにマイクロ波プロ
セスは独自開発し特許を申請中と記載されてます。
マイクロ波と化薬品を使用した技術開発した、と
記載してあります。
マイクロ波化学側のIRではとあ

ミレッソとマイ化は協業してますよ。

マイクロ波化学株式会社のベリリウム製造における立場は、QSTとの契約によるものであり、反応器の大型化を成し遂げることがミッションですね。

2022.01.20 PRESS RELEASE
マイクロ波加熱を用いたレアメタルの省エネ精製技術の社会実装を加速 ― 量研とマイクロ波化学が実証試験の共同研究契約を締結 ―
https://mwcc.jp/news/944/

2024.07.22 PRESS RELEASE
QST認定ベンチャー企業であるMiRESSOより核融合炉向けベリリウム製造実証におけるマイクロ波加熱反応器の設計・製作を受注
https://mwcc.jp/news/3539/

技術開発の体系と体制は、経験を積み重ねることで蓄積的に強くなっていくものですが、社会実装に至り横展開が進まねば、大きな利益にはならないのも事実。アクリル樹脂と炭素繊維は他の案件よりも早そうなので、期待して待ちます。