米にNAND工場　日米政府検討、官民で連携

(2025/11/27 05:00)
サンディスクとキオクシア参画
日米の官民連携で米国にＮＡＮＤ型フラッシュメモリー工場を建設する構想が浮上した。両政府が支援し、すでに協業関係にあるキオクシアホールディングス（ＨＤ）と米サンディスクが投資主体となる形で検討を進める。足元ではＡＩ（人工知能）データセンター（ＤＣ）向けのＮＡＮＤ需要が急増しており、米政府は工場建設の意向を強く示す。一方、資本構成や経営の主導権など両陣営の主張には隔たりがある。中国当局の審査などの課題もあり、実現に向けた壁は高い。（総合３に関連記事）
キオクシアＨＤとサンディスクは２０００年からＮＡＮＤで協業関係にある。四日市工場（三重県四日市市）と北上工場（岩手県北上市）に共同で投資するほか、研究開発でも協力する。
米国にはＮＡＮＤメーカーとしてサンディスクと米マイクロンテクノロジーがあるが、大規模ＮＡＮＤ工場はない。半導体の国内集積を進める米国にとって、ＮＡＮＤは残された最後のピースと言える。
米政府は８月、米国に輸入される半導体に関税を課すと発表した。トランプ大統領は米国内に工場をつくると約束した企業には負担軽減措置を設ける方針も同時に示した。キオクシアＨＤの競合となる韓国サムスン電子やＳＫハイニックス、マイクロンテクノロジーは米国に工場を構えており、この軽減措置に該当する可能性がある。キオクシアＨＤとサンディスクの米国工場の構想が実現すれば半導体関税の影響を軽減できそうだ。
一方で実現には課題も多い。一時はトランプ政権に応じる形で日米共同の投融資で工場立地を進める案も浮上。ただ、政府内には「ＮＡＮＤは日本側に技術優位性がある分野。海外投資先行ではなく、国内の供給力強化が同時に進む形でないと（政府支援は）認められない」（関係者）と難色を示す声もある。
交渉過程ではキオクシアＨＤがサンディスク側から買収提案の打診も受けたもようだ。２３年にはサンディスクの元親会社の米ウエスタンデジタルとキオクシアＨＤが合併を模索したが、実現しなかった経緯がある。キオクシアＨＤに間接出資するＳＫハイニックスが反対したほか、中国当局の承認を得る見込みが立たなかったことが理由だ。
キオクシアＨＤとサンディスクはともにＮＡＮＤ専業。非専業の韓国競合や中国勢が存在感を高める中、再度コロナ禍後のような在庫調整局面に市場が見舞われれば両社とも事業継続に影響が出かねない。
次の市況停滞期をいかに耐え抜くかが両社共通の経営課題であり、米国工場建設で関係性がより深まれば統合に進展する可能性もある。

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00767226

これにNVIDIA駆逐されるよ
さらにグーグルのAI専用チップに対しても需要拡大の兆しが出ている。テクノロジーニュースサイト、ジ・インフォメーションは、メタ・プラットフォームズがTPUを数十億ドル規模で導入する方向で協議していると報道。来年にグーグルのクラウド部門からチップをレンタルする可能性もあるという。こうした中、市場ではエヌビディア製チップに肩を並べる存在になりつつあるとの見方が出ている。

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テクノロジーは庶民生活に普及する過程でバブルが崩壊する。
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⭕AIバブルへの警戒が強まるなかでも、米国の主要テクノロジー株を空売りすべき時ではない
Bloomberg 11月21日