A100Xの創業者でマネージングパートナーのニサ・アモイルズは私にこう語った。「データセンター、電力、トークンの需要は飽和することなく増えている。鉄道、住宅、ファイバーといった従来のインフラブームが、空の貨車、空き家、使われることのない長い光ファイバーによって特徴づけられていたのとは異なり、AIのために構築されている容量とフレームワークは、実際に使われている。企業や消費者が安全に利用できるAI関連スタートアップに戦略的に投資することは、賢明な判断だ」

彼女の指摘は、この容量が需要待ちの投機ではなく、需要がすでに存在し、インフラがそれに追いつけていないことを強調している。

米資産運用会社コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの債券調査担当グローバルヘッド、トッド・チャカー は、
AIインフラへの支出総額は5.7兆ドル（約890兆円）に達する可能性があると見積もっており、かつてないほど巨大なその規模を「違う惑星」レベルと表現している。

この連鎖により、AIサービスを提供するハイパースケーラー（巨大IT企業）は、競争優位性を保つために設備投資（CapEx）を削減することは難しく、むしろ増加させる傾向にあります。

AI競争とデータセンター投資の連鎖
1. GoogleのTPUと自社データセンター投資
Googleが自社のAI半導体であるTPU (Tensor Processing Unit)を、最新のGemini 3などの大規模AIモデル向けに大量に導入し、専用データセンターを増強しているのは事実です。これは、AI開発における垂直統合戦略の一環であり、最高の効率と性能を追求するため、自社インフラへの投資を加速させています。
2. 価格性能比とAI利用の加速
価格性能比（コストパフォーマンス）の良いAIインフラ（TPU、高性能GPUなど）の出現は、より多くの企業や開発者がAIモデルを利用・開発する障壁を下げます。結果としてAIサービスの利用が加速し、それを支えるサーバーやデータセンターの需要全体を押し上げます。
3. 競合他社の追随投資（Microsoft、Amazonなど）
• Microsoft (OpenAI) は、対抗するためにNVIDIAのGPUクラスタへの投資を継続的に拡大しています。
• Amazon (AWS) も、独自に開発したAIチップである Trainium 2 や Inferentia シリーズなどへの投資を拡大し、インフラ競争に参画せざるを得ません。

しかもGemini3の衝撃的登場。Gemini 3とTPUは、データセンター投資の勢いを飛躍的に強めます。

理由：
1.Google自身がTPU専用データセンターを急増強中
2.価格性能比が良い方が“AI利用が加速 → サーバー需要が増える”
3.Microsoft（OpenAI）も対抗してGPUクラスタ増設が必須
4.Amazon（AWS）も独自チップ（Trainium 2など）投資を拡大せざるを得ない

→ “AIモデルの競争激化 ＝ データセンターの投資競争”

なので、精工技研には大きな追い風。

これらの事実を前にして、何を弱気に見るのか？
精工技研、万歳‼️

そして、ヨーロッパでもAI投資は強さが続く。

［パリ　２５日　ロイター］ - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのベンチャーキャピタル（ＶＣ）、アラムコベンチャーズのアラデル最高経営責任者（ＣＥＯ）は２５日、ロイター通信に対し、パリに新オフィスを開設すると明らかにした。欧州で数億ユーロ規模への拡大が見込まれる人工知能（ＡＩ）への投資を統括する。
ＡＩ開発に使われるデータセンターの急増に伴い、多くの企業が資本とインフラの獲得を競っている。欧州はこれまで、承認の遅さと規制により米国や中国に後れを取っていた。


因みに精工技研は製品に対する基準が厳しいヨーロッパにも輸出している。

デルもAIで景気が良い。

[２５日 ロイター] - 米デル・テクノロジーズ<DELL.N>は２５日発表した第４・四半期の業績見通しで売上高を３１０億—３２０億ドル、１株当たり利益を３．５０ドルとし、ウォール街の予想を上回る強気な見通しを示した。人工知能（ＡＩ）アプリケーションを支えるデータセンターに対する投資が拡大し、サーバー需要が高まっている状況が背景にある。

現実を客観的に見れば、AIの発展、それを支えるデータセンターの拡充は自明。
中国でのデータセンター稼働率が低いと心配する声があるが、低いのはかえって精工技研にはまたとない追い風。
以下、日経抜粋。


アリババの四半期決算が市場予想を上回ったことに加え、同社がＡＩインフラへの積極的な投資を続けることも市場心理の改善につながった。

中国株式部門責任者ビン・シー氏は「（中国株は）過熱状態からは程遠い」との見方を示した。株式市場は経済がそれほど好調ではない中で上昇してきたと指摘し、経済が追い風になれば一段の上昇余地が見込めると語った。
同社のポートフォリオマネジャー、ジェイド・フー氏は「中国は新たな段階に入りつつあり、成長はＡＩのような新しい原動力によって支えられている」と述べた。

むしろ地道に底を固めながらゆっくり上がっていく本来の精工技研に早く戻って欲しい